10月27日(火曜日)
先週のことだった。
いつもの一日が終わろうとしている時間、晩御飯のあとの歯磨きをしている時だった。
かすかに近づいてくる消防自動車のサイレンの音が、一瞬消えたように思え、遠くに去っていったものだと思っていた。
歯磨きを終えた頃、お隣のご主人の・・・「あ~、燃えとるが~」の声が聞こえた。
”ん?・・・見えるの?” そう思って・・・それでも、きっと遠く離れた場所だとのんきに構えて、つっかけを履いて玄関を出た。
玄関を出たところで、ご近所さんが道路に固まって立っておられるのが目に入り、ガレージを出たところで後ろに振り返ると・・・・とんでもない光景が目に入った。
燃えとるって、すぐお隣じゃない~!! ('o'=) ウソ!?
あわてて家に戻り、「お母ちゃん、大変! すぐそこが火事! ウチが燃えるかもしれん・・(@@;))))~~(((((;@@) うろうろ
とりあえず・・・あぁ、何を持って出ればいいの?・・・あぁ、もう嫌~~!!
貴重品、それからバッグ、とりあえずひと組の着替え・・・あ、そうそうカメラ~~
「お母ちゃん、用意が出来た?」 そう問いかけながら母を見ると、大きな風呂敷包みを抱えていた。
「お、おかあちゃん・・それ、何?」 「貴重品と服・・・・」
なにもそんなに洋服を持って出んでも・・・・何日分用意しているんだろ・・・と、思いながらも、あとは何を?
アルバムも燃えたら嫌だしなぁ・・・・・あぁ、あれも・・・これも・・・
いや! いや! いや!!! 家にあるもの、どれ一つとっても燃やしたくない。 燃えたら困る。
悲しくて、怖くて、心の中で、神様~助けて・・・助けて・・・って叫んでいた。
消防自動車が来てから、まだ数分しか経っていないのに、火元の火柱は屋根を突き破って天高く吹き上げていた。
こんなひどい火事は、今まで見たことがない。 そしてこんなに近くで・・・・
幸い風がないのが救いだけど、消防自動車が何台も、何台も来たのに、鎮火まで1時間もかかった。
吹いていないと思っていた風だが、西から東に向いて吹いていたのかも知れない。
火元の東隣の家まで全焼、西隣の家の二階部分が延焼、そしてガラスが割れたり、雨どいが溶けたりの被害を受けられたお宅が他に2軒,3軒と、大きな被害をもたらす火災となった。
あの火柱を見てから、私はすっかりと夜が怖くて、精神的に参ってしまった。
この部屋のドアを開けたら燃えているのじゃないか・・・寝ている間にお隣が火事になるのじゃないか・・・思わないようにしようと首を振って打ち消すけど、胸の奥が騒がしく苦しくなる。
これじゃいけないと、あのシーンを記憶から消そうと、きょうは母を誘って美しいものを見る場所を求めて出かけることにした。
数日前から、福山城公園で菊花展をしているはず。
母は、昔大輪の菊の花を咲かせていた。 母方の祖父は、大輪の菊を育てるのが好きで、毎年温室の中にたくさん咲かせていた。その祖父ゆずりか影響を受けたかで、母も何年間か菊を育てていたのだ。
きっと母も喜ぶだろうと、秋日和の中に飛び出た。
その前に・・・ランチ~~♪
いつもABCのお仲間さんと行く、レストランのポイントカードがいっぱいになったので、それを利用して・・・

サンマルコで・・・・ポイントカードを利用したので、二人で600円也~~♪
なんだか悪いな~~(*^_^*)

小学生の野外活動、幼稚園の遠足・・・そんなかわいい団体さんのほかは、ちらほらの見物客。
昔菊人形っていうのがあったな~・・・あれは尾道だった・・・その頃、この季節になるとたくさんの人が訪れて賑わっていた。 私も数回訪れたことがある。
あの時に感じた違和感、それと同じような気持ちがふっとわく。
菊の花、きれいなんだけど・・・・なんだろ・・・ときめかない。
シャッターを押そうとファインダーを覗くが・・・・ふ~~・・・どこを撮っていいのやら・・・
あ! そうだ! そういえば、城址公園の中に茶処が開店したと聞いたことがある。
”福寿会館 茶処ばら”
案内板に従って足を向けてみた。
お城の裏門の近くのテニスコート、その裏手の門が開いている。
ここなのか?・・・・そういえば、この門は、ず~っと、ず~っと閉ざされたままだった。

門の中に一歩足を踏み入れると、ここが市の中心地とは思えないほどの静寂さ、

こんなところにこんな趣きのある庭園があったなんて・・・
ここは、かつては豪商の別荘だったとか・・・
茶処で、お茶を運んで来て下さった方から、ここのゆわれを聞く。
こんなところだったそうだ。



ふ~ん~ ここから眺めるお城もいいね~♪
いつも同じ角度からしか見たことがなかったけど、ここからの姿が一番美しいと思った。

母はお菓子付きのお抹茶を、私は抹茶ケーキとアールグレイの紅茶セットを頂きながら、窓の外の眺めを楽しむ。
耳には心地いいショパンのピアノ曲。
鳥のさえずりとピアノの調べ・・・・・陽の射しこみが優しく、騒がしかった心が鎮まる。
ここに来て良かったね・・・・
そうだね~・・・と、言う母もきっと心地良いのだろう。 短歌を詠む言葉がもれる。

少女の頃憧れていた建築様式。
あぁ、出来ることなら、ここで日々を送りたい・・・・なんて~(*^_^*)

洋館も、廊下続きの日本建築も、どちらもいいな~

建物の中を見学したかったけど、きょうは座敷の方で何かの催しが開かれていて、見ることが出来なかった。
またの機会に再び訪れて見学させてもらおう。

何度も、何度も訪れているお城なのに、初めての場所が新鮮で、思いがけずいい時間が過ごせた。
「遠くに行かなくても、いい気分転換になったね~」と、母。
うんうん、これでちょっとは私の心の騒ぎも治まるかもね。
それにしても・・・あぁ、早く夫の出張終わらないかな~~・・・・・私、やっぱりあなたなしでは生きられへんわ~~怖くて、不安で・・・・~~(*^_^*)
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